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仕事終わりは癒しの時間
第13章 来客

「少なくとも俺は君にそんな泣きそうな顔はさせない」
「えっと…」
「まぁ、返事は急がないから。近い内に教えてよ。ごめんね、貴重なお昼休みに」

去り際、肩をポンと叩いた高山さんの後ろ姿を眺めながら、私はその場から動けなかった。
私はどうしたらいいのか分からない…。

もう会わない山岡さんへの気持ちを捨てて、高山さんと付き合う?
でも、それが出来たら苦しんでない…。
山岡さんに会いたい…。

2つの気持ちに押し潰されそうになり、夜も山岡さんとの夢を見てしまって、なかなか眠れなくなってしまった。

そんな日が続いて10日経った頃、フラフラの状態で仕事をしていると、拓也からラインが届いた。

[まだ禁酒続いてるか?久しぶりに店に来いよ。華もお前に会いたがってるぞ]

華さんとは、拓也の彼女さんで、私ともバーで知り合った飲み友達。
最近飲んでなかったし、山岡さんに癒してもらう機会も無くなったし、華さんにも会いたいし…久しぶりに行くか。


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