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仕事終わりは癒しの時間
第14章 男の覚悟
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都内のあるリハーサルスタジオ。
そこで、ツアーファイナルの神戸公演に向けて、調整を行っていた。
ファイナルやし、故郷である神戸でのライブになるので、セットリストを一部変えて演奏や動きの確認を行っていた。
休憩中、隣の部屋に置いてあるソファに寝転がりながら、茜さんに渡すはずだったネックレスを指先で遊ばせる。
[もう会うのはやめよう]
茜さん、そのメッセージ読んだ時に俺がどんだけ焦ったか考えた?
ブロックして、話さえも聞いてもらえやんの?
しかも「彼女」って何なの?
俺に彼女は居てない、彼女候補なら居てるけど。
話をしたいのに、リハーサルでスタジオに篭りきりで時間が無い。
茜さんに会いに行くタイミングも取れず、今日に至るんやけど。
しかも、明後日には神戸に入っとかなアカンし…。
「ハルさん、彼女さんに喜んでもらえました?」
「んー、渡す前にフラれちゃった。久保ちゃんに一緒に選んでもらったのにごめんなー」
「そうですか…でもハルさん、落ち込んでるように見えないんですけど…」