この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
仕事終わりは癒しの時間
第14章 男の覚悟
駅員さんがようやく助けに来てくれたと思ったら。
全身黒い服に黒いニット帽、サングラスとマスクを装着した完全に怪しい人。
顔は分からないけど、男の人であることは分かる。
マスクの男の登場に2人とも萎縮してしまった。
ヤンキーより怖いもん…。
「………」
「え、あっ…」
マスクの男に何か言われて、ヤンキーはそそくさとその場から離れていった。
た、助かった…。
「あの、ありがとうございました!」
怪しい人だけど、助けてもらったからね。
お礼も言ったし、帰ろうかと思ったら。
ガシッ…
「えっ!?」
手首をガッチリ掴まれ、そのまま出入り口にUターン。
改札口が遠ざかっていく…。
私、これから帰るのにー!
「ちょっと!やめてよ」
逃げようにも歩く速度が速く、力が強くて逃げられない。
もしかして、どこかへ連れて行かれて、ヤバいことされちゃうんじゃ…。
血の気が引いていく…
「やだ、痛っ!」
くるぶしに鋭い痛みが走った。
男のスピードに合わせていたら、靴ずれを起こしてしまった。
「ごめん、手首痛かった?」
「あ、違うの…え!?」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


