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仕事終わりは癒しの時間
第5章 彼の正体 多感な親友
帰してくれそうにないので、仕方なくお風呂に入った。
「これ読んで勉強して」
渡された本は『熱く抱き締めて 熱く溶かして 上条 麗奈』
「…これって美咲が書いた官能小説だよね?」
「上条 麗奈」は美咲のペンネームだ。
「そうよ。茜みたいにウブな女子が、経験豊富な年上の幼馴染みに性の手ほどきを受けて大人になっていくの」
「これで何を勉強するの?」
「恋するトキメキと想像力を豊かにするの!」
内容は純愛物だけど、ラブシーンはかなり濃厚。
主人公は初めは恥じらいながらも、少しずつ性に対してオープンになっていく。
BGMにBlue Eyesの曲がかかっていて、山岡さんは色っぽい声だからか、小説の男性の恥ずかしいセリフが山岡さんの声で脳内再生されちゃう!
美咲はユーチューブでBlue EyesのMV漁ってるし。
「音楽すごいかっこいいねー。んふふー。彼、結構エロい声してるし。今度の小説さー、山岡くんモデルに書いてもいい?」
「ダメに決まってるでしょ!!それより寝たいよ…」
「ダメよ!それ読んだら、次はこっちね!」