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仕事終わりは癒しの時間
第6章 癒しの時間

しかも、ジッと見つめられてるから余計に。

「ねえ、何で『クリエイター』なんて嘘ついたの?」

ずっと聞きたかったことを質問した。

「…去年付き合ってた子がさ、すごいミーハーで、仲のいい先輩ミュージシャンを紹介しろ、会ってみたいって言いまくってさ。流石にやめてって言ったら喧嘩して、その時に『あんたなんてすぐ消えるんだから、別にいいじゃない』って言われてさ」

カラカラと笑いながら話してるけど、結構ヘビーな話じゃない?

「それで別れたんやけど、ヤケクソになってすごい頑張った。初めてホールツアーもしたし、完璧な音楽を作ろうとした。でも、完璧なものを求めすぎてメンバーとの仲がギクシャクして、完璧なものへのプレッシャーでその時は最悪やったな…」

最悪な状況の中でなんとか軌道修正が出来たみたい。

「どん底の時にある人に会ってアドバイスもらったんや。それ聞いてこれじゃあかんって考えて、メンバーに謝ってじっくりと話し合って、バンドの今後とか方向性を決めていって、1からまたやっていこうってことになった。それで今に至る…かな?」



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