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仕事終わりは癒しの時間
第7章 甘える練習
その言葉と頭を撫でられる手と抱き締められる体温が心地よくて、涙が溢れてきた。
「あー、もう泣かんといてよー。俺、茜さんのこと癒したいのに泣かせてばっかりやな」
「だってー」
「涙で服を濡らすのはいいけど、鼻水は付けやんといてや。よしよし」
子どもをあやす様に、温かい手で撫でてくれる。
私はずっとこれをして欲しかったのかもしれない。
「家族のこともゆっくり解決していったらいいよ。茜さんやったら大丈夫。ツラくなったら俺に言ってよ」
「山岡さんって、何で私にそんなに優しいの?」
「うーん、何ででしょうね?」
はぐらかされた?まぁ、いいか。
安心からかまた眠たくなってきた…。
「私、今は無理だけど、次に付き合う人は山岡さんみたいな人が…いいな…」
「俺は……」
山岡さんが何か言ってるけど…ダメだ、意識が…。
「俺は茜さんがいいんやったら付き合うよ…あれ?寝ちゃった。まだ告白はさせてもらえやんかー」