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仕事終わりは癒しの時間
第8章 成人男子の胸の内
ペットボトルの水を口に含み、彼女に口付けて口内に流し込んだ。
久しぶりにするキスに身体の熱が上がる。
唇を離すと、彼女が物欲しそうな目で俺を見上げる。
「もう1回…」
「え、いや…」
「お願い…」
水を口に入れ、もう一度彼女に口移しをした。
飲ませたので離れようとしたら、彼女は首に腕を回して
、舌を入れてきた。
「ん、待って…」
舌を絡ませようとする彼女を押し返すと、泣きそうな顔でこちらを見ていた。
「なんで…」
「よく知らん男に色気出したら、痛い目に合うよ」
「いいよ、お兄さん溜まってるんじゃないの?私でしてもいいよ」
半ばヤケクソになっている彼女を優しく抱き締めた。
「ヤケになって、男に身体を売るようなことしないの」
「だって、初めての彼氏にお前はセックスで感じないから、つまんないって言われて、フラれて…」
そうか、最近見かける度に悲しそうな顔してたのは、彼氏にフラれたからか。
一度一緒に飲んでいるのを見掛けたけど、結構誠実そうな人やったのに。
酔っ払ってるのも、失恋が原因か…。