この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
仕事終わりは癒しの時間
第8章 成人男子の胸の内
しかし、記憶は酔いと共に覚めてしまったようで、タオル姿の俺を見て警戒していた。
自分から誘っておいて忘れるとか…。
思い出せようと彼女の上に乗ってキスをしようとしたが、まぶたをギュッと閉じて怯えていた。
まあ、見ず知らずの男に急に上に乗られたら嫌やんな…。
安心させるために彼女を助け、ラブホテルに連れてきたことを話した。
彼女が誘ってエッチ未遂があったことはショックを受けるだろうから、何も無かったと嘘は付いたが。
助けてくれたお礼をしたいと言われた時に、彼女とこれっきりになるのが嫌だったので、食事に誘った。
OKをもらって内心はすごく嬉しかった。
彼女との繋がりを保ちたくて、彼氏のことを少しずつ思い出にしていけるように彼女を癒し、元気付けたかった。
あの時、俺が彼女にしてもらったように。
彼氏のことが完全に吹っ切れた時に自分に振り向いてほしい。
そして自分の気持ちを伝えたい。
それまでは、男友達として彼女に接して癒してあげよう。