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仕事終わりは癒しの時間
第2章 恋の終わり
「最低!!」
「ごめん!話しているうちにおかしな方向に行っちゃって、それで…」
「それで」
「うん…その時の彼女の反応がすごい良くて。それが嬉しくて彼女と会って…ゴムをせずにした時にできちゃったらしくて…」
「…はぁ」
身体の力が抜けて、それと同時にこれまで我慢していた涙がドッと溢れた。
「うう!私たちの1年って何だったの!!」
「本当にごめん!でも俺はこのまま君と居ると男としてダメになる気がするんだ。身体の相性が悪いんだよ」
「……」
「ごめん…」
「もう謝らないで…分かった」
どんなに縋っても、私が惨めになるだけでもう彼の気持ちは戻って来ないと察した。
お店に他のお客さんが居なくて良かった…。
こんな嫌なシーン見られたくないもん。
彼の部屋に置いてある私の物を早いうちに持って行って欲しいと言って、彼は伝票を持って店を出た。
すっかり冷めたコーヒーを飲み干すと、苦さが身体に染みた。