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霞草
第6章 二人の想い
僕達は喫茶店で昼食をとることにした。
入る時に、中から女の子のグループが出てきた。
短いスカートを履き、化粧していた。
中に入ると彼女が、
「今の子たち同じ学校の子だ。」
と言った。
僕は、
「へぇ、お化粧して大人びて見えるね。今みんなお化粧するよね。」
思ったままを言ったが、その話題はそれで終わったし、
彼女がその話を気にとめていたことも知らなかった。
料理がきて、食べながらこのあとどこを見に行くかを話した。
霞が、一カ所どうしても行きたい所があるという。
距離があるので自転車を借りることを決めた。
レンタルサイクリングに行く。あちこちに店はある。
店先に二人こぎの自転車が並んでいる。
さすが(恋人の街)だ。
初日、一人で借りた店にもあったのだろうか。用もないし、慌てていたから気付かなかったのかな。
「面白いから、これ借りてみようよ。」
僕の提案に彼女は喜んだ。
「地元の人間は乗る機会ないからね。
2人でこいだら、どんな感じだろうと思ってたの。1人でこぐより楽なのかな。って…」