この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
霞草
第8章 別離

週末のデート、お弁当を持ち一日出かけることに霞は喜んでいた。

土曜日は、森の中を散策する。
小さな流れだった川は、音をたてて流れ、澄んだ水を山下へ運ぶ。
それでも、水温は冷たい。

二人で水を掛け合い、はしゃぐ。

霞も下流まで行ったことがないというので、何処まで歩いて行けるのか川岸を進む。

木々をくぐり、坂や崖を進めるところまで目指す。
息を切らせ手を取り合い進む。

「戻れなくならないかしら。」

霞は心配そうに言う。

「川に沿って戻ればいいんだよ。ちゃんと帰れるよ。」

だいぶ進んだところで、ゴウゴウと水音がする。

「滝があるのかな。」

進んだ先には、やはり滝があった。下りるのは厳しそうだ。

下から見上げたら、さぞ美しいだろう。

僕達は滝の上から水が落ちるのを眺め、そこで昼食にする。

力強い水音を聞きながらの食事。

「きっと、お父さんも来たことないわ。」

霞は探検に満足したようだった。

「誰も知らない滝かもね。」

二人の秘密のようで僕もわくわくする。

目標を目指して下った時は良かったが、帰りの登り道はきつい。

弱音を吐く霞を励まし手を引き最後は背中を押して歩く。
/122ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ