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第9章 葛藤の後始末ｰ秘書部長

「・・・
専務と何かあったか？」


「え？
・・少しは・・
本当にちょっとです‥
天羽専務って良い人ですね、お話してスマホの番号まで教えて貰いました」


そこまでか！？


どうやら天羽の心をしっかり掴んだようだが、今の陽菜の様子は‥こう欲情している‥そう見える。



「・・・・陽菜、ちょっとこっちに来い来い・・・」


丁度１人、他人の目が無い事を良い事に、俺らしくない、おいでおいでと手を上げジェスチャー。



「？？？」


そんな俺に、首を傾げつつも近付いて来た陽菜を、俺は捕まえ膝の上に乗せた・・



「いっっ‥樹部長っ！？」


「どうした？
随分照れるな‥陽菜？？」


こういう体勢も、結構抱き心地が良いと来た。


部長の椅子なんざ、２人乗っても壊れる心配なんか無い‥


しっかり横抱き状態で俺の膝の上に座らせ、じっくり話を聞こうじゃないか。



「だっ‥だって樹部長の膝の上‥‥」


「だからどうした？
嫌でもないんだろう？？」


ワザと耳元で少し甘い言葉‥
陽菜の顔が、ドンドン真っ赤になっていく様は面白い。