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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第11章 甘辛行為ー社外相談役
「?
俺が‥‥怖いか??」
「い‥いえ、そんな事は‥‥」
「表情が硬い・・・」
「・・・あ・・・」
スッと手が私に伸びて来て‥頬に触れられた‥
それも微かに、そして優しく‥‥
「笑顔の方が良い‥‥俺はな‥‥」
「・・・私もそう思います雲母さん・・・」
怖い人じゃない、そう思う‥
野性味溢れる感じだけど、瞳の奥は優しいもの。
奏常務のあの冷たい瞳とは違う、ちゃんと心が籠もった瞳をしていると思えるよ・・
「・・・漸く笑ったな、その方が良い‥
それに近くで見ると、綺麗な目をしている‥男だったら惹かれる目だ」
「・・・ンッ・・・」
うそ・・・
そっと瞼にキスされた!?
見た目や言葉と違って、その行動は凄く優しい‥
先入観で見ていた私の間違いなの??
それに・・・
「・・・シトラス・・・」
「ん?」
「雲母さんからシトラスの香りがする・・・」
「香水か‥俺はこれが好きでな、殆ど変えた事が無い」
「・・私もシトラスの香りは好き‥
どうしてか分からないけど、この香りが好きなの・・」
「そうか・・・」
雲母さんの腕が私の身体に‥
抱き締めるというより、柔らかく抱擁って言った方が良いのかな?
でも、更に感じるシトラスの香り‥
不思議なくらい安心する。