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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第12章 マンションー社外相談役
「陽菜お前を気に入ったから‥これじゃ答えにならんか?」
「はぐらかしてる気がしますそれ‥」
「あながち嘘では無いんだが‥
陽菜からは分からんかも知れんが、俺はお前を知っていた」
「・・・・えっ?」
ピタッと陽菜の端が止まる、予想外の答えだったんだろうさ。
「会った事はあるんだよ、ただお前が気付かないだけ‥
少しは自分で考えろ、ヒントはくれてやったんだからな」
「・・・・・」
果たして気付くものなのか?
・・・怪しい限りか・・・
特別講師の時は、こんなナリはしていなかった‥
仮にも有名大学だ、もう少しインテリ風に見た目は変えていたしな。
「・・・・・」
「・・・・・」
陽菜はただ俺を見詰めるばかり‥
俺の方は、少々黙りを決め込んで、本格的に食事に手を出している。
暫しの沈黙・・・
それを破ったのは‥‥陽菜の方‥‥‥
「・・・
会社前で・・・ぶつかった・・・人・・・
同じシトラスの香り・・・・・」
「・・・ああ・・・
あの時はサングラスを掛けていて、顔は分からなかった‥違うか?」
「そう、覚えてるのは、長身とシトラスの香りだけ・・・」
「そんなところだとは思っていたが・・・」