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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第12章 マンションー社外相談役
シャワーから出て来てみれば、陽菜はまだ外を眺めていた‥
そこまで珍しいものでは無いんだが‥‥
「・・・
気に入ったのか?」
「高層マンションの最上階って初めてで‥
ずっと見渡せて光だらけ、飽きないですねこの景色」
「まあな‥
とは言っても、俺は殆ど見る事無く寝る方なんだが‥
それでも、そこの席に座って寛ぐのが一番気に入っている」
指差したのは、窓際に置いているローソファー、数少ない俺自身が購入した物の1つ。
「夢の世界・・
それで教えてくれるんでしたよね雲母さん」
「そうだったな‥‥」
今の俺は、ラフなスラックスにニット、整髪料を使って多少上げていた髪は完全に洗い流した。
そして部屋の隅にずっと置きっ放しだった、細渕フレームの眼鏡を手に取る。
「もう2年前か‥
さる伝手から俺に、経営面での講義をしないかという依頼を受けた‥
初めは1回という話だったんだが、結果的には2年近く‥それも不定期に講師として壇上に立つ事に‥‥」
一度話すのを止め、持っている眼鏡を掛け、しっかりと陽菜の方を向く。