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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第12章 マンションー社外相談役
「・・・・・」
「分からないか?
陽菜の大学で時々やっていた特別講義‥
あれは俺が講師をしてたんだよ、陽菜お前は何時も一番後ろに居たな??」
「・・・あっ!
経営学の特別講師!!」
「ああそうだ‥
初めから居たよな、そして卒業するまでずっと‥
俺の方は初めて講師を受け持った時から、陽菜‥お前の存在に気付いていたんだよ」
「ずっと・・・」
掛けた眼鏡を外して、近くのテーブルに置いてしまう‥
元々社交辞令の伊達眼鏡、もう必要の無い物・・
「・・・
一目惚れと言ったら信じるか・・・?」
「雲母‥‥‥さん‥」
「嘘じゃない‥
あの頃は、曲なりにも講師という立場上、陽菜に声を掛ける事は出来なかった‥
だが今は違う、悠久の会社に就職したのには驚いたが、これも何かの縁なんだろう‥‥
俺は‥‥陽菜、ずっとお前に惚れていたんだ」
「・・・・・」
ただ驚きに俺を見詰める陽菜を、俺は軽く抱き締める・・
「・・・
陽菜‥俺はお前が好きなんだ‥
陽菜に取れば突然かも知れん、だが俺は2年待った、待って漸くこうして陽菜に触れられる・・」
答えと思いの全て‥
嘘偽り無い、俺の心の全て‥‥
陽菜お前は、どんな反応をするんだ??