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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第12章 マンションー社外相談役
『お前‥俺に惚気を聞かせるのに電話してんのかよ?』
「そっちが陽菜の帰りがと連絡を寄越したから、行き先くらい連絡してやっただろう‥
天羽と一緒に過保護になったもんだ」
『余計なお世話だ雲母っ!
ちっ、待ち損かよ‥俺は寝る、じゃあな!!』
「ああ‥
明日も陽菜を借りとくぞ」
『お前‥はぁ分かった』
派手な音がして電話が切れた‥
多分にスマホを投げ出したか??
「・・・
凪には少し悪いとは思っているんだがな・・」
樹の気持ちに、途中から気が付いた‥
あの飄々と、あまり本心を見せない樹があの慌てよう、幾ら俺とて簡単に想像出来る。
話術と交渉術ならトップクラス、今の悠久の会社の営業の幅を広げたのが樹。
普段はああ口は悪いが、出るところに出れば一線級。
・・・だったが、樹は何時の間にか裏に徹する方を選んだ‥
天羽を推し、自分は秘書2課‥悠久の尻拭い。
それで良いのかと聞いたら『やる気が出ない』そう答えられた‥
樹なりに、何かを考え出した選択だったのだろう。
「1人離れた俺が言えん事か‥‥」
俺と悠久そして天羽と樹‥
元々は同じ学生の個人経営で、一緒に仕事をした仲間。