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第12章 マンションｰ社外相談役

樹と俺は、中学時代からの付き合いで、ずっと連んで高校･大学と進学‥


どちらも経営というものに興味があり、２人で経営話が出た時に乗って来たのが、悠久と天羽。


悠久と天羽は、同じ企業で働いていた仲間‥
それなりのキャリアだったのを蹴って、俺達が考えたネットビジネスに一緒に乗った。



「昔話だ・・・」


経営は順調で予想以上の収益、それを資本に本格的に企業を立ち上げる事を計画。


だが・・・


俺と悠久の確執、考えの違い‥そこから始まった兄弟喧嘩という内輪揉め。


だから俺は樹達を悠久に預け、１人で企業設立をする事になり‥結果は見ての通り‥
悠久は欲に溺れ、俺の方が上を行く形。


それでも天羽がどうしても引かず、社外相談役‥これで手を打った‥
ギリギリだが切れなかった糸‥天羽なりに愁いての事、それとも保険だったのだろうか？


年に数回、悠久の会社に顔を出す程度‥
付き合いは今はそれだけ、そう見せ掛ける事を俺と樹は選んだんだ。


陽菜が関わらなかったら、まだこのままだったかも知れない‥
だが、陽菜が関係する以上、悠久が陽菜に手出ししたら、完全に叩き潰す！！