パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第12章 マンションｰ社外相談役

「どうして‥私なの？」


クルッと俺の方を振り向いた陽菜の瞳は‥不安そうな瞳。



「一目惚れに理由など要るのか？
・・俺のところに来いよ陽菜‥
そうしたら、他の男の事など全て忘れさせてやる・・」


「雲母さん・・
だけど‥だけど、みんな良い人達なんです‥
悩みを抱えて、でもそれを言えなくて‥少しでも良い、私が癒やしになってくれるなら」


「それが陽菜が秘書２課に居る理由か？」


「半分は‥
後の半分は‥樹部長に脅されました‥
行為中の動画を取られ、辞めれば多数の企業に業務態度をリークするって‥‥」


「なるほどな」


樹の事だ、はったりだろう‥
出来ない事は無いだろうが‥動画に関して言えば多分無い、樹がそんな証拠に残る物を、何時までも保管するとも思えん。


そして、その事を樹は一切陽菜に話していないのか。



「秘書２課に来る課長さんや部長さんって、みんな女性に対して悩みを持っていて‥
聞いていたら、私で何とか出来ないかなって思ったの、樹部長の事は仕方無いです、向こうだって仕事だから」


「・・・優しいな、だから皆陽菜の事を悪く言わない‥違うか？」


「さあ・・
困ったのは居ますよ？」