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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第12章 マンションー社外相談役
「困った‥俺みたいのか?」
「そんな事は言ってません‥
ただ本当に自分勝手な人が1人」
軽く酔っているのか、陽菜の口が軽い‥
ついでに言えば、困ったは奏で当たりだろうさ。
「・・・
全てに口出し出来る訳では無いが、ある程度は口出し出来る‥
忘れたか俺の立場?
口出しするのが俺の仕事なんだがな」
「・・あっ・・」
口出しより実力行使‥とは流石に陽菜には言えん‥
だが、陽菜を安心させる為にも、逃げ道くらいは作ってやりたい。
「悠久の会社の話は間々聞く、勿論秘書2課の事も‥
奏辺りが、随分遊んでいるようだとは聞いている」
「・・・・・」
「叔父が言う言葉じゃないが、奏はまだガキだからな‥その心が‥
卑屈になってしまった父親への反抗心が、大人になるのを拒んじまっているんだ」
「奏常務・・・」
「早過ぎたんだよ、奏を重役に上げる事自体が‥
それが奏の心の負担、そして自分勝手に振る舞って良いと思う勘違い、これに気付かない限り奏はあのままだ」
「雲母さんは‥しっかり見抜いていますね」
「これでも一応叔父だ、本当にガキの頃から奏を見ているんだから、知っているのは当たり前だっ」