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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第15章 急なお呼ばれー取締役社長
「社長宜しいですか?」
「どうした」
今の俺は仕事中、理由を作らない限り、俺は悠久の会社には関われない‥
勿論勤務中の陽菜にも関わる事は出来ず、ただ手を拱いて自分の仕事をしているのみ。
「奏(カナデ)様の見合い話があるそうです」
「奏の?
承諾したのか奏の奴」
関われなくも悠久の会社に耳は居る、それとバレないようにだが‥
まあ俺の方はバレてもさほど問題は無い、悠久は知らんがな。
「ハッキリとは分かりませんが、悠久社長の独断かと思われます」
「・・・
独断か‥荒れるなこれは、情報は出来る限り集めておけ」
「分かりました」
悠久が本格的に動く、となれば一番危ないのは陽菜‥
見合いだ、女性関係は整理したい筈、だとすれば奏が今入れ込んでいる陽菜は最も邪魔な存在。
(こればかりは手が出せん)
悠久の会社にも秘書2課にも、今の俺は手が出せない‥
もう少し明確な行動を見せなければ、約束の方も上手くいかんと来た。
(辛いのは・・陽菜・・・)
守ってやりたい気持ちと、迂闊に行動出来ない中途半端な立場‥
鍵は奏か悠久か、どちらにせよ確実な証拠を掴まない限り、切り札は使えん。
陽菜に厳しい現実、やはり樹(イツキ)に預けたのが間違いの元だったのかも知れない・・・