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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第16章 泣き濡れてー抱き合う夜



ずっと泣いて泣いて泣いて・・・


ふと床に手を付けようとしたら、持っていた鞄に当たった。


勢いで座ってしまった為に、鞄の中の一部の物が飛び出ししまってる‥
それにすら気付かなかった私。



「・・・・・あっ」


目に付いたのは、ずっと鞄の中に入れていた小瓶‥
そう‥雲母(キラ)さんがくれた物。



「・・シトラス・・」


蓋を開ければ香るシトラスの匂い‥
懐かしさと安心出来る香り。


どうして、こんなにこの香りに惹かれるの?


シトラスの香りが、入社前の懐かしさと、ほんの1日前の甘い時を思い出させてくれる。



「・・・雲母さん・・・」


雲母さんだったら、話を聞いてくれる?


それとも雅楽代社長を庇う?


うんん、庇うは無い、はっきり対立するって言ったもの。


無意識にスマホを手に持ったけど、電話を掛ける勇気が出ない‥
だって今の私の事がバレたら雲母さんは‥‥



「・・・私・・弱い・・・」


ちっぽけな私の存在、私1人じゃ雅楽代社長に太刀打ちなんて出来ないでしょう。


じゃ‥どうすれば良いの?


どうすれば、雅楽代社長の鎖から逃れられる??



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