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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第16章 泣き濡れてー抱き合う夜
もう少し待ってろと言って電話を切り、俺は本格的に車のスピードを上げる。
「・・・
そう言えば、何かの為に積んであったな」
確かスマホでの遠隔操作付き、登録はしてある、だからそのまま使えば済む事。
「多少は良心が痛むが、背に腹は代えられん」
全てのお膳立ては慎重に、尚かつ抜かりなく穴が無いように‥
経営哲学の1つ、基本だなこれは。
そこはどうでも良い、問題は仕込むタイミングの方。
今の陽菜に何を言っても、渋い顔をされるだけ‥
それに‥1人泣いている女に、そんな事を言う気など無い。
ただ抱き締め安心させてやりたい、俺の今の一番の心‥
惚れた女が泣き濡れているのに、1人させる男が居るか!
「悠久の奴‥絶対許さねえ!」
手を出さなければ、穏便に済ませようと思った、だが現実は‥俺の方が少々甘かったようだ。
それなら徹底的にやってやる、陽菜や今まで我慢して来た樹(イツキ)や天羽の為にも!!
「この辺りで良いか」
陽菜のアパート周辺‥
住宅地付近なので車を止める場所が無い。
適当に車を停め、目的の物をポケットに忍び込ませてから、陽菜のアパートに向かう。