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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第16章 泣き濡れてー抱き合う夜
「私‥‥私‥‥あんなのは嫌っ!」
「・・・
これをやったのは‥‥悠久か?」
腫れている為、反対側の頬に触れ陽菜の意志確認、答えてくれるかは分からんが。
「・・・・・」
「陽菜・・・
俺は何を聞いても驚かない、だから話して見ろよ・・・」
根気‥これが勝負の分かれ道・・
「・・・・・・・雅楽代社長が・・・・・」
「ん?」
「雅楽代社長が、奏(カナデ)常務のお見合い話に私が邪魔だって‥
叩かれて‥それで無理やり‥‥‥」
「・・・そうか‥‥悠久が‥
奏の見合いは俺も今日聞いた、そして奏が陽菜を追い掛け回している事も‥
もう少し早く見合い話に気付いていれば、俺が蹴散らしたのに、気付くのが遅くなって悪かった」
「雲母さんのせいじゃ‥‥」
「いや、悠久と奏だと甘く見ていた俺にも責任はある‥
知っていたのに、外からでも手を出すべきだった‥こうなる前に‥‥」
そうだ、外だからと手を出さなかったからこうなった‥
俺は積極的に、手を出すべきではなかったのか?
全ては俺の甘さから出た出来事‥
陽菜を守る、そう思いながら、俺は悠久だからと甘く考えてしまったのが、陽菜を此処まで傷付けてしまった原因。