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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第16章 泣き濡れてー抱き合う夜



「とにかく、頬の腫れを冷やさんとな‥
と、その前に‥‥」


陽菜の額と唇にキスを1つずつ‥
あれだ‥おまじない代わりか?多少俺の方も恥ずかしいが。



「・・・こんな時に・・・」


「俺の特権‥だろ陽菜?」


ワザと意地悪めいた笑いをし、俺は陽菜を置いて立ち上がる。



「勝手に台所‥構わんか?」


「あ‥はい、狭いけど‥‥」


「何、俺も大学時代はこんなもんだったな‥
今が広過ぎるんだあれは」


冷蔵庫を見てみたらアイスノンがあり、後はタオルと顔も拭きたいだろうからフェイスタオルも。


こういうのは簡単に見付かる、ワンルーム‥大概は同じような場所に物を置く為だ。



「ほら冷やせ、そのままは後が辛い」


「・・ありがとう」


流石に泣き顔に気付いてか、慌ててフェイスタオルで顔を吹いてから、タオルを巻いたアイスノンで頬を冷やしている。



「その頬じゃ、明日の仕事に響くな‥
・・・俺のマンションに来るか?
だいたいにして、鍵も閉めないとは不用心だろうが」


「・・・・・あっ!!」


「今頃気付いたか全く‥」


そんな余裕も無かったんだろう、だがあまりにも不用心過ぎる。



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