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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第16章 泣き濡れてー抱き合う夜
恥ずかしい云々より、傷が残るか残らないか考えろ!
と、言いたいのをギリギリで飲み込み、陽菜の背中に湿布を貼っていく。
「これだけ広範囲に痣になるんだ、相当痛かっただろう‥
やせ我慢するなよ陽菜」
「・・・・・うん」
「背中にも氷嚢要るか?」
「・・うんん、冷た過ぎると思うから要らない・・」
また落ち込み‥
少し言い過ぎたか??
「・・・・・陽菜」
「・・・あっ・・・」
貼り終わり、陽菜を振り向かせて俺は軽く抱き締める‥
消えて居なくなりそうなほどに落ち込む陽菜が、心配で堪らない。
「傷が治るまででも良いから、俺の側に居ろよ‥
このままじゃ心配で仕事にすらならん、なあ陽菜‥頷いてくれ」
「・・・雲母さん・・・」
「兄貴が‥悠久の後で俺では、陽菜の気持ちが落ち着かないのは十分理解出来る、それが当たり前だとも‥
だが俺は悠久とは違う、絶対に陽菜を泣かす事はしない‥そう誓う‥‥それでも信用出来ないか?」
「・・・信用してる‥と思う、勿論雅楽代社長とは違うと理解してるよ
傷が治るまでだったら、雲母さんの側に居て良いと思う・・」
「・・・そうか・・・」
かなり妥協してくれた、それだけでも俺は嬉しい。