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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第16章 泣き濡れてー抱き合う夜
とにかく、あまり遅くならない内に電話をする方が先‥
それに‥そろそろ陽菜にバラして良いだろう。
スマホをハンズフリーにし、相手に発信・・・
『・・・・・』
出たが黙りか、まあ当然だな‥
陽菜は不思議顔だが。
「・・・
俺の掛けた理由くらい分かるだろ・・・凪(ナギ)?」
暫しの沈黙・・・
だが、向こうが盛大なため息を吐いた。
『はぁぁぁ‥‥
分かってるさ、天羽のところに預けとけば、悠久は手は出さない‥
俺の判断ミスだっ!』
「分かってるんじゃないか」
「・・・・!?」
陽菜が反応した‥
電話越しの相手が分かり、俺とスマホを交互に見詰めている。
『予想外だ、そこまで礼儀無視でやるとは思わなかった!
・・・悪かった雲母』
「全くだ・・・」
「・・・・・
やっぱり、この声は樹部長!?!?」
陽菜の大声・・
樹は向こうで固まっているだろう、まさか陽菜が居る前で連絡するとは思うまい?
「っっいたっ!」
「ああ急に動くな、後で説明してやるから」
『・・・小鳥遊が‥側に居るのか!?』
「ああ、今は俺のマンションだ‥
これだけ傷だらけなんだ、放っておけないだろうがっ!」