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第19章 助けて‥くれるの？ｰ男達の結託

出社朝一で、樹部長から連絡が入り、別場所で直接会った。



『時間は１３時３０分から１４時の間、場所は重役フロアーから１つ下の階のエレベーター‥
そこで天羽専務から小鳥遊を受け取ってくれ、１Ｆは成宮課長に任せてある』


それと共に、小鳥遊君の私物も渡された‥
鞄とコート程度だが。



(よく天羽専務を動かした)


天羽専務は堅物で、こういう危ない橋は乗る人種じゃない、俺でさえそう思っていたのに‥
樹部長は、どんな手を使って天羽専務を動かしたのだろうか？



(そういう俺も動かない方か、色々と‥)


秘書２課以外には漏れていないが、あの一件に生来目立つ事を良しとしない性格‥
自身の性癖のせいか、年と共に余計に顕著になったとは思っている。



(それを少し変えてくれたのが小鳥遊君‥
彼女のお陰で、俺は少しだけ救われたんだよ)


俺をしっかり見据え、俺の話を聞き、俺を嫌わない小鳥遊君‥
その心に、どれだけ救われただろう？


今回協力すると言ったのも、彼女のお陰で少し変われたから‥
俺でも何か出来る、そう思った。