この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第19章 助けて‥くれるの?ー男達の結託
辛そうながらも、何かに気付いたような小鳥遊君の顔‥
樹部長が此処まで動くという事は、やはり何かあるんだろう。
途中邪魔も入らなく、エレベーターは1Fに到着‥
何時もは賑わうホールも、今日は人影も疎ら。
いや、一角に集中的に集まっている‥
その中には成宮課長の姿が‥‥
「・・・・・」
「・・・・・」
成宮課長は一度俺達の方を見て、ニヤリと笑って見せた‥
彼流の挨拶、そう取っておきたい。
やはり問題無く通路を渡り、漸く駐車場‥
樹部長は、この場所でもう1人待っていると言った‥名前は出さなかったが‥‥
(人は・・・あれか?)
少し隠れるように停めてある車と、その近くに立つ人物。
「・・・あっ・・・」
小鳥遊君が反応した‥
どうやらこの人物で当たりのようだ。
それが‥雅楽代社外相談役だったとは‥
樹部長が名前を明かさない訳だ、彼はあまりこの会社には立ち入らないと聞いている。
「行けるか?
小鳥遊君??」
「はい、竜崎部長・・」
俺の腕を振り切って、彼女は自分で歩き出す‥そんな力も残っていない筈なのに。
「・・・きら・・・」
「無事かっ!?」
彼の腕に収まった小鳥遊君は、拳を上げ彼の手に何かを乗せたよう‥
受け取った方も、かなり驚いている‥それだけ大切な物だったのだろうか??