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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第19章 助けて‥くれるの?ー男達の結託
避けるか胡麻を擦るか、こうだからガキが出来上がる‥
多少は憐れみすら感じるから、こうして付き合っているんだが。
(本当にガキの頃は、もう少し素直で真っ直ぐなガキだったというのに‥)
俺が初めて奏に会ったのは、奏が小学生か?中学に入っていたか??
あの頃は此処までスレて無く、本当に普通のガキだった‥
だが、悠久が成功すればするほど奏はスレた、入りたくも無かったこの会社に入った頃から更に酷く。
(それとなく距離を置いたのは‥俺の方‥‥)
1部長と常務という立場の違いから、奏が入社するまではそこそこに付き合いがあったのを、俺の方から避け始め‥‥それでも奏はこうして来る。
「そろそろ会議も終わったんじゃないか?雅楽代常務??」
今はもう役職名でしか呼ばない、そう線引きした少しは大人になれ‥と。
「終わったかな?
どうせ後から採決書類を見るだけだけどさ」
「・・本当に気楽だ‥
俺だって仕事はあるんだよ、終わらせないと帰れないだろう」
「あ‥‥悪い‥‥」
こういうところは昔と同じく素直と来た‥
突き放そうとして、ギリギリ突き放せない俺、多分この微かに残る素直さのせいなんだろうな。