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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第19章 助けて‥くれるの?ー男達の結託
本当に今日はサッサと退散したいんだよ‥
俺が疑われる事は無い、奏がこうして引っ付いていたんだ、動いていないという証拠になる。
それでも悠久だ、警戒するに越した事は無い‥
親子揃って面倒くさい性格、しかしどうして雲母だけああ違うのか?
(反面教師というやつか?
いや、兄弟でも性格が似てるとは限らない、全てに於いて雲母が上‥これが面白く無いんだろう)
悠久の能力が低いとは言わん、頭の回転だったら並以上‥
なんだが‥雲母はその更に上を行くと来た。
これが袂を割った兄弟喧嘩の原因、はっきり言えば悠久の雲母に対する嫉妬心‥それが始まり。
(本当に昔話かよ‥たくっ‥‥)
もう10年近く経過した話、それが今真っ向対立になるとは、世の中まだまだ分からないもんだ。
「常務!」
ちっ、噂をすればだ‥
殆ど下に降りない悠久のご登場と来た、これは‥荒れるか??
「・・・社長」
「また会議を放り出して、あれほど出席するようにと言っていた筈」
「・・すみません・・」
「樹部長、分かっているのなら、常務を会議に回してくれないか?」
「すみません、雅楽代社長」
建て前上、俺が座っている訳にもいかず、奏の横に立っているが、悠久の奴かなり機嫌が悪い。