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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第20章 シトラスの香りー陽菜のお守り
「・・・
一度呼んでやったら気が済むぞ陽菜?」
「どうして煽るのよっ!
えーと‥‥‥あ‥天羽さん‥‥樹さん?」
めちゃくちゃ、ぎこちないじゃないっ!
雲母のバカっ!!
「くすっ‥
良いね、ずっと専務は肩が凝るし‥‥」
「凪でも良いぞ?
雲母が何時も言ってるんだろ??」
「無理で―――すっ!!」
なんでこんな話になってるのよ‥
この後も、呼び方談義で騒いだのは言うまでもない・・・
「・・凄い騒ぎだったな、彼奴らも鬱憤が溜まっていたんだろう‥
毎回俺のところで発散されても困るがな」
「2人共、会社に居る時よりパワフル・・」
私、凄く振り回された感満載‥
樹‥さんはともかく、天羽さんまでああだったとは、みんな社内では猫被ってた‥‥
「昔からあんなもんだぞ?
揃えばやかましいのがパターンだ」
「やかましい‥
とりあえず、コーヒーカップ片付けますね」
とは言ったものの、私って片手包帯を巻かれているんだった。
「俺がやる‥
陽菜は座ってろよ、まだ完全に疲れは抜けて無いだろ陽菜」
「ま‥まあ‥‥」
これじゃ何も出来ない、ついでに手首が痛い‥どれだけ強く縛ってたの。