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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第20章 シトラスの香りー陽菜のお守り



片付けようと立ち上がった雲母を、つい見上げてしまう‥
何となくまだ現実味が帯びなくて‥‥



「・・・雲母・・・」


「どうした?」


「私‥これで本当に開放されたんだよね?
解雇って事は、もう追って来ないよね??」


「ああ・・
幾ら悠久でも、外までは追って来ないだろう‥
後は俺が守ってやるよ陽菜」


「・・・あっ・・・」


バフっと雲母の腕の中、これが今一番安心する。



「そう‥これ‥‥」


手を開いたら香水の小瓶・・



「・・・
駐車場の時、何かを言いたそうだったな‥
途中で気を失ったが、何を言いたかったんだ?」


「お守り・・・」


「それは聞いた‥」


「最近ずっと持ってたの、持っていたら雲母が守ってくれるような気がして‥
捕まった時、咄嗟に手に握った‥私が頑張れたのは‥この小瓶のお掛け‥じゃなかったら、とっくに崩れ落ちていたと思う」


「そうか‥少しは御利益があったな‥
今度はちゃんと、お守りになりそうな物を買うか」


「うんん‥
これが良いの、これじゃなきゃ‥ダメ‥
最初にくれた物だから」


抱き締めてくれる腕が強く‥
雲母が小瓶を持っている私の手を握って、優しくキスしてくれる・・



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