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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第20章 シトラスの香りー陽菜のお守り
「ん・・雲母・・・」
「心配した‥‥陽菜っ!」
頬に柔らかく触れ、唇を何度も重ねるだけのキス‥
雲母お決まりの優しいキス‥‥
「あっ‥‥き‥ら‥‥‥」
「ん?
前にも言ったが、俺は怪我人を襲う趣味は無いぞ‥」
「うん、前にも言っていたね」
「はぁ‥
本当に座ってろ、足痛いだろう?」
「少し・・・」
さり気なく促されて、私は窓際のローソファーに、雲母は本当にコーヒーカップを片付ける気みたい‥
全然キッチンになんて立つ事無いのに‥‥
(なんだか良いな‥
雲母だからかな??)
食器洗い機に、コーヒーカップを突っ込んでいる姿が面白い‥
こんな一面もあるんだね。
(開放されたんだね私‥
あんな思いはもう嫌、でもこれからどうしよう?)
無職って聞こえ悪い‥
それに私のアパートはそのままだから、維持費が掛かる‥
暫くは、この数ヶ月の給料で何とかなるよ、ほら普通よりかなり多かったから。
だけどその後は?
全部が全部、雲母の世話にはなりたくないもの、仕事探さなきゃ・・