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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第21章 心機一転頑張ります!ー社長秘書
(無自覚天然が直るとは思わん)
思わず、目頭を押さえたくなるのは仕方無いだろう、本人はこれで普通だと思ってんだ、幾ら俺が言っても聞きやしない。
「やれやれ、明日の仕事が無いと来た‥
下は焦っているだろうがな、少しはバランスを考えなければならん‥か」
「・・・そんなに不味いの?」
最後にはため息しか出て来ない‥
本気のため息を吐いた後、俺は漸く立ち上がった。
「指示を出すのは良いが、各部署にもキャパシティが存在する‥
下手すりゃオーバーワークだな」
「そう‥そうだよね」
少しすまなそうな陽菜の表情、ああ此奴は人が苦労するのを嫌うんだったと思い出す。
「なに、数日こっちから指示を出さなければ良い事だ、あんまり気にすんな陽菜」
「うん‥‥って、此処会社!?」
陽菜を抱き締めたが、何か悪いか?
「こんな時間に誰も居ないさ‥
あまり残業させる趣味は無いからな、大概は定時から1時間‥そんな程度で殆ど残らない」
ポンポンと頭を撫でれば、陽菜は複雑な表情をする。