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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第24章 小鳥遊家ー華麗なる一族
(・・・
この場合‥スルーだよね・・・)
場所が場所だけに、騒ぎを起こすのも不味いと思う‥
だけど唄姫さんの目が痛い、向こうにしたら意外過ぎるんだろうね。
「・・・陽菜?」
「何でもない、行こう?」
「ああ‥‥」
ママの執事を前に、私は雲母の腕に手を掛け、レッドカーペットを歩く。
このママの執事が、こうして出迎えに出て来るのはめったに無いの‥
普通は、ずっとママの側に付いているから‥
多分私が来るからって、ママが使いに出したんだと思う。
スタッフさんも理解しているらしく、ほぼ全員私達に対して挨拶‥
こんな場所だと、私は小鳥遊獅王(シオウ)の娘、これは仕方無いよ。
会場内に入り、客席を迂回するかのように舞台裏へと来たけど‥
ショー直前で、モデルもスタッフもてんやわんや、これはこの世界ではごく一般的。
「こちらです陽菜様」
「ええ‥‥ってママ!」
大混乱の舞台裏の隅の方で、大声で指示してるし‥
相変わらずの凄いパワー。
でも・・・
「!!
きゃぁー! 陽菜会いたかったわ――!」
私を見付けた途端、一目散に走って来て、ママは私に抱き付いた!