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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第24章 小鳥遊家ー華麗なる一族
舞台は華やかに進行している‥
こういうファッション業界は、モデルと客席の距離感が近い。
魅せる為‥敢えてそうしている‥どこかで聞いた話だ。
「雅楽代さん‥
うちの娘をお願いね、あれで繊細な子だから‥‥」
「紫吹‥‥さん??」
いきなり何を??
「碧で良いわ、紫吹は偽名だもの‥勿論知っているのよね?」
「聞きました‥陽菜から‥‥碧さん」
「それだけ陽菜が貴方を信用している証拠‥
真面目で誠実で嘘を吐かないと‥陽菜が言っていたわ、子供の頃から小鳥遊家を狙って来る男性が大嫌いだった陽菜が‥‥」
「・・・・・」
そんな事があったのか‥
だから素性を話さず、付き合う事に抵抗感を発揮する‥悠久の事だけでは無く、もっと根本的な問題。
「小鳥遊宗家唯一の女の子、だから目を付ける男性が多かったのは確か‥そう小さな頃から‥
陽菜はそんなのに付き合うのが嫌で、大学合格と共に飛び出しちゃった‥‥
でもね、不器用ながらも貴方の事は認めてるわ、多分唯一の可能性‥それが雅楽代さん貴方」
「・・・俺・・・」
「今はまだ決めかねているみたいだけど、貴方だったら陽菜は頷くと思う‥
だから‥‥陽菜をお願いね」