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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第24章 小鳥遊家ー華麗なる一族
「・・・はい・・・」
母親だからこそ、分かる事だって存在する‥
紫吹碧は、しっかり陽菜の性格を見抜いた上で、こうして俺に話しているんだろう。
「こうして見ていても、貴方に欲が無いのは見て取れるわ‥
獅王が私に、貴方の事を連絡して来た意味が漸く分かった‥‥可能性がある‥そう獅王は言いたかったのよ」
「可能性ですか‥
出来る限りの誠意は尽くします‥‥陽菜に‥‥」
「そう‥‥
そう言ってくれて嬉しいわ‥あっ、次が陽菜よ」
「・・・・・」
会場内の照明が暗くなり、陽菜が出て来た場所だけに、スポットライトを照らす・・
それから歩く度に、陽菜の後ろには桜をモチーフにした照明が灯り、春の‥桜舞い散る結婚式の雰囲気を醸し出した。
「綺麗ね、次は本当の花嫁姿を見れるかしら?」
「・・・・・」
その目はファッションデザイナーでは無く、母親としての目‥
紫吹碧‥‥良い母親だ。
「・・・次は‥絶対に・・・」
「クスッ‥
期待しているわ、じゃ私は挨拶があるからこれで‥‥」
「・・・はい・・・」
紫吹碧が出て行き、陽菜と笑いながらの抱擁‥
親子とは語らなかったが、このショーに出た女性モデルと、業界的には陽菜を探し回る事になる。