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第26章 雲母の一芝居ｰ裏工作ｰ

陽菜のママったらあれだろ紫吹碧(ｼﾌﾞｷ ｱｵｲ)、そういやあ数日前に新作発表会があったな、それに行ってたのか。


だとすれば全て獅王社長のご令嬢として‥‥雲母も同伴だった‥
はあ‥適わんなこりゃ‥‥



「終わった話は良いんだよ凪、ついでだから本当に出張させてやろうと思ってな」


「冗談だろ、久しぶりの休みを満喫してたって言うのによ」


「・・・都合が悪いんだよ、お前がそうしてフラフラしていると‥
俺が動いて、真っ先に疑われるのは‥誰だ？」


「そりゃ俺だな‥
元々、俺と雲母が繋がり深いと知ってんだ、間違い無く一番に俺を疑うだろ悠久は‥‥」


それこそ今更だろうが、此処まで来れば疑われてナンボだろうよ‥
それと出張が、なんの関係があるんだ？？



「疑われるとい点では陽菜も同じ、だから俺が行動している間、陽菜と凪には小鳥遊邸に行っていて貰う」


「「・・・はぁ！？」」


驚いたのは、俺だけでは無く陽菜もか‥
陽菜にも話していなかったのかよ雲母の奴‥多分に不安にさせない為の配慮だろうがな。