この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第26章 雲母の一芝居ー裏工作ー
樹さんの不服は、雲母との言い合いで解消してるみたい‥
私はと言えば窓から見える景色に、少しだけ見入ってるのかな?
(・・久しぶり・・)
実は‥小鳥遊邸って千葉にあるんだけど、私はずっとこっちに来る事は無かった。
近くて遠い小鳥遊邸、私の育った場所‥
嫌いじゃないよ、余計な人が来なければ楽しい自宅だったと思う。
「・・・・陽菜?」
「ん‥‥
なんか懐かしいなぁーって、5年近く帰って無かったからかな?」
「そうか‥そうだな‥
だがまだ紫吹碧は日本に居るんだろ?」
「うん、帰国したら2ヶ月くらいは日本に居るから‥
ただ、小鳥遊邸に居るとは限らないけど」
「有名デザイナーだからな、日本に居ても仕事が沢山か‥」
「うん、何時も忙しそう‥
ママもパパもお兄ちゃん達も、私1人がのんびりペース‥‥」
あの家で、比較的のんびりしていたのは私だけ、後はみんな仕事に学問にと忙しそうだった。
今更だよね、家族全員で私に甘かったから、私はそれに甘えていただけ‥
今だからそう思えるのかな。