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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第27章 雲母の一芝居ー真実ー
社内に入っても、誰も俺を止める者は居ない‥
それもそうだ、名だけには近いが社外相談役という立場にあるんだ、止められる筈も無い。
受付が慌ててエレベーターを止め、俺は一気に重役フロアーを目指す‥
エレベーターに乗っている間に、受付から悠久に連絡が行くだろう‥‥此処からが本当の勝負。
「天羽、わざわざ出迎えか?」
「いや、私の意志だよ」
「そうか・・・・」
天羽が横に付き、俺は真っ直ぐ社長室へ‥
そこには悠久と奏が待ち構えていた・・・
「定期会議以外で、此処に顔を出すのは珍しいな雲母?」
「用があったから来たまでた悠久・・」
デスクにふんぞり返っている悠久、話は奏から入っている筈‥
その奏はと言うと、部屋の隅でこちらの様子を不安そうに見ているだけ。
口止めでもされたか?
誰がは問わんがな。
「用件とは?」
「小鳥遊陽菜‥
悠久、お前が乱暴の限りを尽くした相手だ」
「たかが社員の女1人だろう、それがどうした?
あの女は既に解雇済み、今更気にする必要も無い」
「確かに解雇済みだな、ただし俺が拾ったが‥
今は俺の良いパートナーをやっている、その経営と感性そして処理能力は本物だ」