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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第27章 雲母の一芝居ー真実ー
会社からでも、悠久個人でも奏をも、獅王社長は逐一チェックを入れさせている‥
1つでも出れば終わり、社的不祥事でもだ。
「くそっ!
それで満足か雲母!!」
「出来の悪い兄の尻拭いをしてやっただけだ、そして社外相談役から降りてやるよ‥
鎖に繋がれたまま、どれだけやれるか見物だがな」
ふぅーっと、煙草の煙を吹かしてひと息‥
後もう少しだ。
「お前が弟だったのが俺の不運だ、二度と雅楽代の家に上がれると思うなっ!」
「逆にこっちから願い下げだ、俺と俺の周りに近付くな、これも獅王社長との取引の内‥
ご令嬢との正式な付き合いを、獅王社長から認めて貰っている、俺も陽菜もその気だしな、雅楽代なぞ簡単に捨てられる」
「おや?
陽菜君漸く返事をしたのかい雲母君??」
「まあなんとか‥
悠久のお陰で、頑なで参ったがな」
「それと、私の助言は?」
「・・・
どういう教育をしたんだ?
内々だったら、俺の仕事が無いぞ??」
「能力があるから、少し扱いただけだよ?
後、母親の影響かデザインセンスも抜群に良い」
「確かにな、リニューアルで売上30%も上がったと来た‥
俺の出る幕が無いぞ本当に‥‥」
鎖を付けた悠久などそっちのけ‥
話は天羽と陽菜の事、終わった安心感とも言うな。