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第33章 樹と天羽の悪巧みｰ秘書２課解散

「いや、されている筈だ、これには俺も関わっているからな」


「樹部長が！？
だけど、こんな時期に引き抜きなんておかしくないですか？？」


「普通は無いだろう‥
それで竜崎と成宮は、提示して来た会社の内容を見たのか？」


「俺は突然の事であまり‥‥」


「・・・
雅楽代社長の弟、相談役が代表を務めるＩＴ系会社‥
条件提示は破格でしたが、樹部長はどんな関係でこの話を？」


流石竜崎部長、しっかり把握してる‥
それにしても、雅楽代相談役の会社だったなんて、俺もしっかり見ておけば良かった。



「俺達も同じだからだ‥
向こうから破格の提示で来いと言われている」


「樹部長に天羽専務も‥
行く‥つもりなんっすか？？」


「ああ‥‥
既に退職届は提出してある、後は残務整理程度」


「「・・・・・」」


本当に行くんだ向こうに‥
樹部長も天羽専務も、全く迷いが無い目をしている。



「ただな、もし此処に２人を残して行ったら、雅楽代社長が報復する恐れがあると思い、俺が頼んだんだ‥２人をそっちに移すよう引き抜きをして欲しいと」


「「樹部長が！？」」