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第33章 樹と天羽の悪巧みｰ秘書２課解散

樹部長も天羽専務も、今の社長を憂いているのは確か‥
それでも、何とかしようとして来たのは見え隠れして分かる。


だけど‥‥社長が聞く事は無かったんだ‥
だから２人揃って離れる決意。



「だから２人共、一緒に来いよ‥
条件が不服だったら、多少は掛け合うぞ？」


一瞬の躊躇い‥
今まで培って来たものを捨てて、新しい仕事に‥勇気が要るだろう！



「俺は‥この話を受けようと思う‥
あの時の小鳥遊君を見て、社長には失望した‥女性をあんなに傷付けて何も思わないとは、俺でさえ人間性を疑う・・」


「成宮はどうだ？
営業成功率100%は惜しいか？？」


「それに頓着は無い！
前の記録を見てみれば、俺以上の営業が居た‥
営業成功率？そんなのたまたま上手くいってるだけの話」


「古い営業記録か‥‥そりゃ俺だ‥
初めは秘書課では無く営業だったんだよ、そして初期基盤の営業得意先を作ったが、後続育成の為に身を引いた‥成宮、お前の為にな」


「やっぱり樹部長・・」


「お？
薄々気付いていたのか‥
どうだ成宮、俺と一緒に営業をやってみないか？
まだまだ成宮には負けん、繋がりはしっかり保ったままだ」


樹部長と営業‥
古い記録から見れば、凄い営業方法で得意先を爆発的に増やしている‥
一緒にやりたい‥樹部長と‥‥