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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第36章 ひとときの夢§おじさん‥だよ?ー天羽の夢ー
「天羽専務・・・私・・・・・」
「良く・・我慢したね・・・
こんな事をされたら、私でも‥怒る・・・陽菜君は偉いよ・・・」
「・・・違います・・・私は‥怖くて逆らえ無かっただけ・・・」
「普通は‥そうだよ‥
陽菜君が普通なんだ・・・」
「っ!
天羽専務っ!!」
バフッと私の首に腕を回し、密かに泣く陽菜君‥
私は片腕で陽菜君をしっかり抱き止め、空いた片手で陽菜君の長い髪を撫でる・・
こんなに傷付いた陽菜君を見過ごせる筈も無く、私は陽菜君が泣き止むまで、ただ優しく髪を撫で続け・・
仄かにある陽菜君に対する恋心は、傷付いた陽菜君を見て触れて、更に増長するよう。
いけないとは分かっている・・
私は陽菜君から見れば、私はおじさんの類‥
こんな気持ちを抱いてはいけない事くらい、頭では理解しているが、いかせん心というものは、理性だけでは計り知れないもの。
陽菜君に対する、愛おしいという気持ち‥
そして‥それ以上を望む気持ち‥‥私はずっとそれを抑え続けて来た。