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第36章 ひとときの夢§おじさん‥だよ？ｰ天羽の夢ｰ

「・・ごめんなさい‥ぐずっ‥‥私・・・」


「泣きたいだけ泣いて良いんだよ・・私がずっとこうしていてあげるから・・」


「あ‥天羽専務‥‥優し過ぎます‥‥‥」


「そう？」


肩から顔を上げた陽菜君、その顔は涙に濡れ‥
私は思わず唇で、その涙の痕を辿る・・



「・・あ‥‥あの・・・」


「陽菜君・・・」


最後に見詰め合った瞳、驚きと‥その中に確かにあるものを確認して、私は陽菜君の唇に、触れるだけのキスを落とした・・



「・・・アッ・・・」


「・・・
嫌・・・だったかな？」


「・・・・・」


私の言葉に、否定の仕草の横の首振り‥
それを見て、もう一度キスをする‥今度は先ほどより長く‥‥



「・・ンッ・・アァ・・」


「陽菜・・・君・・・」


何度も角度を変え、唇を触れ合わせ‥
柔らかくハリのある唇‥一度触れてしまえば、永遠に触れたくなる唇‥‥


陽菜君を抱き締めたまま、私はキスを繰り返す‥
こんな時なのに‥‥止められない‥‥‥