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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第36章 ひとときの夢§おじさん‥だよ?ー天羽の夢ー
キスをしたら離したくない思いを振り切り、少し名残惜しながらも、私は彼女から唇をまた離した。
「はぁ はぁ‥‥雅己さん?」
「ん‥‥このままだとね‥
先に頬を冷やそう陽菜?」
「あっ・・・・」
漸く思い出したかのように、自分の頬に触れる彼女‥
私は彼女を離し、多分冷蔵庫にあったであろう冷やす物を探しに行く。
(・・・
焦らなくて‥良い‥‥
夜は長いのだから・・」
この年齢になると、若者のように脇目も振らず‥とまでは流石に‥
先ずは、頬の手当てと、何か飲み物くらいは必要か?
ついでと、冷蔵庫を覗いても、一人暮らしの悲しさか大した物は入っていない‥
その中から選んだのは‥‥ホットミルク、今の彼女だったらコーヒーよりこちらが良いだろう。
先にタオルで巻いた保冷剤を渡し頬に当てさせ、あまり熱くしなかったホットミルクを2つ、リビングへと持って来た。
「牛乳は大丈夫かい?」
「はい、この匂いはホットミルク・・」
「ああ‥
陽菜の分は少し甘めだよ、緊張や疲れた身体には糖分が必要だからね」
「・・・
ありがとう・・・」