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第37章 みんなと一緒ｰ陽菜の思い描く形

そんな雲母の会社だから、社員も比較的穏やか傾向‥
向こうの会社みないな、嫌な感じはあまり見ない。


社員は多くは無いけれど、業績は向こうより上‥
少数精鋭だったから、向こうより目立たなかったみたいだね。





ケイタリングの追加の方が先に来て、最後のセッティングが終わった頃、雲母が時雨さんを連れ立って、マンションに帰って来た。



「お帰りなさい‥
それと時雨さんいらっしゃい」


「ああ、後はそれぞれ来るらしいぞ？」


「お邪魔します陽菜さん」


結婚前は小鳥遊(ﾀｶｼﾅ)さんと呼んでいた時雨さんだけど、結婚後は陽菜さんに言い変えたの‥
それには理由がある・・


なんと！
雲母の方が婿入りで、雅楽代(ｳﾀｼﾛ)から小鳥遊に変わったせい！！


雲母的には『これで清々した』こう言った‥
雅楽代との完全離別、これは雲母が望んだの、パパ達も理解して受け入れたけど。


だから、今の雲母は小鳥遊雲母(ﾀｶｼﾅ ｷﾗ)になる訳‥
それもあって、時雨さんが私を名前で呼ぶようになったのが経緯。