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第39章 怯える日々ｰ小鳥遊の呪縛

「陽菜と言い、草薙と言い、良家のお嬢様がなんで秘書２課なんてやってたんだよ‥
男なんか好き放題だろっ！」


俺なんかが分からない世界‥
今でこそセレブだ、次期社長だと言われているが、親父は普通の出で当然俺も普通の家庭で育った‥‥途中までは・・


こうして会社を作り、社長に就任してから生活が激変‥
おふくろが出で行ったのもこの頃、親父の浮気に耐え切れ無かったのが理由。



「・・・
全部親父のせいじゃないかよ‥
親父の女好きが、叔父も樹も見放した理由だろうが‥‥」


女にだらしない親父、そして女に対して暴力を振るうのは、俺だって知っている‥


雲母叔父も天羽も、親父のこの性癖だけは止めようと躍起だったが、唯一樹だけが親父に手を貸した‥表面上だったけど。



「手を貸して、表に出るのを防ぐだけが目的だったとはな‥
それも回りを巻き込み分からないように‥‥」


樹が退社前に、俺は樹に言われた‥
秘書２課の本当の理由を、何故樹が親父に手を貸したかを‥‥