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第39章 怯える日々ｰ小鳥遊の呪縛

「・・・・・・」


「では、これで採決を取ります‥
現社長、雅楽代悠久氏の退陣及び、新社長に雅楽代奏氏就任に賛成の方はご起立をお願い致します」


親父の余りにものやる気の無さに、とうとう重役陣は監査要求‥
そして社外監査が動き、今の親父の実態が社内に明るみに出た。


それに合わせ、株所有トップの親父から俺への譲渡要求、そして今監査を踏まえた最終的判断、退陣要求を慣行。


樹の言葉じゃ無いが、もう少し早く‥‥親父が心を入れ替えてくれていれば、此処まで離反される事は無かっただろう。


だけど、こうなってしまったら、俺はもう止められ無い‥
親父を完全に会社から離し、経営再建を選んだ株主総会なんだ‥もう何もかも手遅れ・・



「ご起立多数にて、本件は可決されました！」



(終わったよな‥
俺が社長になったからって、そこまで経営が前向きになるとは思えない)


ずっと重役陣からハブられていた俺が社長？
ただ雅楽代の後継者というだけで、簡単に決めやがった。